埋め戻し3日目(9月23日)
9月23日木曜日。秋分の日の作業。休日ですが行いました。
22日に引き続き長崎県石材加工組合連合会青年部の皆さまで石積基壇の再構築と墓石の再建立を進めます。不定形な石での組み上げという難しそうな作業ですが、てきぱきと進みます。
基壇再構築が終わり、墓石再建立は24日に持ち越し。
現場を抜けて大村藩藩主家の末裔の方にご挨拶。キリシタン大名大村純忠は千々石ミゲルの父千々石直員の兄。ミゲルは純忠の甥にあたります。千々石家と大村家のご縁は深いのです。24日が2014年から続いた千々石ミゲル墓所調査の最終日となる予定です。
① 伊木力地区はみかんの有名なところ。山間の斜面を利用したミカン畑が急傾斜の山並みに沿って広がります。あと少し経つと、この山並みがみかん色に染まります。
② 西面、そして南面の石組です。今日も気温は30℃の予報。
③ 石をひとつずつ組んでいくたびに、みなさんでご相談され、慎重に位置決めをしていきます。素人の私が口を挟む隙間は全くないのですが、どうやら図面通りに復元すると言っても、最終的な見た目の美しさを想定しての作業を行っていただいているようで、ただただ感服です。
④ どのくらいの重さがあるのでしょうか。今はカニクレーンという重機があるので軽々と持ち上げていますが、建立当時はどうやっていたのか。
⑤ 午後二時過ぎに周囲の石積基壇の組み上げが終わりました。よく見ると、手前の石の側面には後から割ったような跡が見受けられ、建立当時の作業の跡が判る写真です。自然石のままの組み合わせではありますが、微妙にラインを合わせ、見た目を調整した後に思えます。当時の技術で、どうやってこのような場所で造り上げたのか、謎は深いです。
⑥ 遂に墓石を石積基壇の中に動かす作業の開始です。
⑦ 23日の作業は、墓石をどのようにして石積基壇内部に建てるかのシミュレーションということで、一度戻してこの日の作業を終了しました。