第四次調査11日目(9月3日)

発掘調査11日目の9月3日 天気予報は雨。

昨日からテントとブルーシートで雨水を防いでいます。朝方の雨は止んで作業開始です。暗いままだと見落としがある可能性が高いとのことで、ブルーシートをめくり、照明も取り付けます。引き続き出土した土層の掘り下げです。土が湿気で粘っています。

昨日は大村市の園田市長、副市長、教育長などの皆様が視察にお見えになりました。作業は南北のベルトを残して東西の土層を掘り下げていきます。東側にサブトレンチを入れることにしました。2017年の第三次調査で出土した埋葬施設より深い印象で、作業も少人数しか入れなくなりました。

本日9月4日(土曜)はお休み。5日(日曜)が休日出勤での作業となります。

右側の山裾の向こう側が発掘現場です。奥に見える山並みの尾根が、江戸時代の佐賀藩諫早領との境界とのことです。もちろん手前が旧大村藩領伊木力村。段々畑は有名な伊木力ミカン。今は未だ濃緑色ですが、色付いてくると、一面がみかん色に染まります。急斜面での作業できつく、後継者も少ないようですが、是非残ってもらいたい風景です。