【振り返り】第三次調査11日目

2年前の今日は発掘調査11日目の2017年9月1日金曜日でした。

石蓋を外して墓壙を明らかにする日です。まずは事前準備。蓋石を撤去しても周囲の土砂が崩落しないよう、事前に清掃除去します。神経を使う上に、体勢がつらい作業。竹べらとブラシ、小型のちり取りなどを駆使して、慎重に清掃していきます。私も行ったのですが、息が詰まり、身体がこわばり、早々に交代しました。
現場管理者竹田さんのOKが出て、次に丸太で三脚を組み、チェーンブロックで蓋石を吊り上げる作業です。これにも熟練の技が発揮されます。慎重に3つの蓋石が撤去され、墓所が400年近くの年月を経て、再び白日の下に現われました。
底には泥がたい積していて、目視では遺物があるのかどうかわかりません。しかし、南北の壁から金具が飛び出しているのが分かります。慎重に金具の回りの泥を撤去すると、金具の形状がはっきりしました。
この段階で記録写真撮影と測量が行われました。

これで第二週の作業は終了です。遺構が姿を現わしたことから、厳重な養生を施して、来週月曜日からの本格調査を待ちます。