【振り返り】第三次調査5日目

二年前の今日、2017年8月25日は発掘調査5日目でした。

前日は浮石の撤去が中心。浮石とは他の石と関係なく採れる石です。それらを全部撤去して、測量と記録写真を撮影。浮石の所からは2枚の寛永通宝と、明治期と思われる陶器片が出土しました。
25日は浮石下の礫層の撤去です。遂に発掘調査の本番です。胸躍る瞬間です。石の層を撤去すると土層が姿を現わしました。そこで、基壇中央部にセクションベルトを設定して土層の発掘を開始。すると南東ブロック(墓石に向かって左下)に地山が確認されました。地山とは私も初耳でしたが、どうやら自然のままの地面という意味で、掘り起こされたことのない場所とのこと。地面は掘り起こされると酸化して柔らかく黒ずむそうですが、地山は固くきれいな赤い色をしていました。地山出土の状況から、セクションベルトを北側に1メートルほど移動して、再設定しました。
翌日からの大雨予想により、発掘現場全体にブルーシートをかぶせ、雨水防止対応を行い、発掘1週目を終了しました。