発掘調査報告書が完成しました

発掘調査報告書が遂に完成しました。2014年に始まった第一次~第四次調査のまとめです。
26日に地元諌早市の大久保市長に寄贈、翌27日にミゲル生誕の地、雲仙市の金沢市長、ミゲルを派遣した大村純忠の地大村市の園田市長にそれぞれ寄贈させていただきました。

今後は長崎県立図書館(ミライon図書館)を始めとした県内自治体の公共図書館、大学付属図書館等に寄贈致します。

報告書の作成・活用内容は文化庁の指導文書で定められています。

  • 発掘調査報告書の作成部数は300部を上限(最大500部)
  • 対象遺跡の所在する都道府県及び市町村(今回の場合は長崎県諫早市)において保管し活用に供する必要がある。地方公共団体は(中略)関係の地方公共団体・文化財関係調査機関・図書館・博物館・大学等へ配布し,発掘調査の成果を国民が広く共有し,活用できるような措置を講ずる必要がある。
  • 当該報告書に係る遺跡の所在地においては,地域の図書館,博物館,公民館等に重点的に配布し,地域住民が利用しやすいよう配慮することが望ましい。このことは地方公共団体以外の調査組織が行った発掘調査の報告書についても同様

私たちの調査は「原因者負担の調査」でも「地方公共団体による調査」でもありませんが、前例のない民間調査だけに、上記を踏襲し、長崎県内の当該施設に広く贈呈させていただきます。

上記の通り印刷部数は限りがあるため、多くの皆さまへの頒布は限度があり、現在執筆者の先生方に許諾をお願いしていて、了承が得られればPDFでの公開を計画しています。長崎県内の公立図書館等でご覧いただけない方々には、今しばらくお待ちください。

赤の報告編は133頁、黄色の分析・考察編は121頁となっています。