安全祈願ご祈祷

本日8月18日午前、千々石ミゲル墓所発掘調査にあたって、安全祈願のご祈禱をいただきました。

過去3回は墓前で行えたのですが、今回はあいにくの雨で、近くの公民館をお借りして開催しました。
本日ご祈祷いただいたのは長崎市琴海戸根町の本住山自證寺梶原ご住職。自證寺は1658年に大村藩城代家老浅田安昌(私昌彦の15代前)が祖母自證院の菩提を弔うために建立したお寺です。祖母自證院とは、ヨーロッパに残る古文書によると洗礼名マリナで、日本初のキリシタン大名大村純忠の娘とされます。
江戸時代に入ってから、弟の大村藩初代藩主喜前が宣教師追放をしたのちも、彼女は信仰を棄てず知行地戸根村に庵を構えて宣教師を住まわせ、自由に大村藩内の宣教を続けさせ1638年に没しました。すなわち、禁教令の下でもキリスト教徒として人生を全うしたとされる自證院を弔う目的で建立された特異な歴史を持つ日蓮宗寺院で、今回発掘調査を行う千々石ミゲル夫妻(と思われる)の戒名を記した位牌を祀ってもいるというご縁から、第一次調査から安全祈願のご祈禱をいただいてきました。

天候不順の為、発掘調査は延期となりました。天候回復を待って、現時点では23日月曜日からの予定ですが、今後の天気によります。

千々石ミゲル墓所調査プロジェクト 代表 浅田昌彦