【振り返り】第三次調査8日目

2年前の今日、2017年8月29日火曜日は第三次発掘調査の8日目でした。

十字のセクションベルトを設定して発掘を続けて、ほぼ4か所の掘り下げが終了しました。すると、地山と墓壙らしき掘り起こした後の土との境界線が見えてきました。
単なる「石碑」や「記念碑」ではなく、墓所であることがほぼ確定した瞬間でした。
この日の午後には、当該自治体である諫早市の文化財審議会委員の皆様による視察が行われました。本調査主査をお願いしている別府大学の田中裕介教授により「墓壙の境界線が見つかりましたので、ここが墓所であることが、発掘調査によっても確認できた段階です。」との説明。
地山とされる固く赤い色の部分と、一度掘り返されて柔らかく、なおかつ酸化して黒色化した部分の違いを皆さんに見ていただき、墓壙であること、ここが墓所であることを審議会委員の皆様に確認頂けました。

その後さらに地山と墓壙との境界線の検出を続け、ほぼ長方形の墓壙の姿が明らかとなりました。
概算ですが東西170センチ、南北120センチの隅丸の方形でした。現場には期待と緊張が高まり、毎日詰めていただいている報道機関各社の記者の皆様の取材も活発になってきました。