第四次調査7日目(8月30日)

先週末の27日に水糸を南北に張って、東側の集石を撤去しましたが、昨日はすべての集石を撤去し、全体に土層が姿を現わしました。

土層の表面を清掃して、写真撮影と測量を行います。水糸を張り直して、再び東側の土層を掘り下げる作業に移ります。
ここまでは2017年の第三次調査状況再現のような印象です。片隅では、掘り出した土砂の洗浄(遺物発見)が始まりました。現場から掘り出した土をざるで漉すのです。地味ですが大切な作業です。期待が高まりますが、冷静に見届けたいと思います。

残念ながら、一般の方の見学はご遠慮いただいています。コロナ禍での発掘調査につき、ご理解いただきたいと思います。

① 朝、車で現場に向かう途中、道端に駐車して撮影しました。長崎市内もそうですが、このあたりも山々が続き、平地は僅かです。江戸時代にキリスト教を信じたまま過ごしていた潜伏キリシタンの方々がこのようなところに住んでいたのかなと、勝手に想像していました。

② 集石遺構の撤去が続きます。屋外作業ではありますが、全員がマスクを着け、大型扇風機を動かして、新型コロナウィルス感染防止と熱中症予防を図ります。

③ 集石遺構の部分を撤去した段階の写真です。

④ 水糸を張って、さらに東側を掘り下げていきます。土は未だ柔らかく、埋め戻し部分と考えられるそうです。

⑤ だいぶレベルが下がってきました。あともう少しという感触ですが、楽観はせず、淡々と掘り下ていただいています。発掘現場は狭いので、常時作業ができるのは4名ほどでしょうか。

⑥ 掘り出した土砂はここに持ってこられ、ざるで漉していきます。前回も同様の作業を行いまして、数個のビーズを含む遺物が見つかりました。今回はどうでしょうか。