第四次調査6日目(8月28日)

雨での二日間工程遅れを回復するため、休みとしていた土曜日に、墓所西側からの土砂流入防止工事を行いました。

予定していた見学スペース設置ですが、長雨に伴う土砂流入のリスクと、長崎県にまん延防止重点措置が適用されたため、残念ながら一般の方の見学自体を中止と致しました。墓所西側斜面に杭を打ち込んでパネルを設置して土砂流入防止を行い、併せて発掘現場側の斜面を整地し、2017年の第三次調査で設置した土のうを撤去することで、墓石の原位置確認スペースの確保を行いました。

本日(8月30日)から、引き続き集石遺構の調査を継続する予定です。

まずは発掘現場の養生(保護)からです。工事をするのは写真右側の斜面の上。土に加えて大きな石もごろごろしているので、万が一工事中に落ちてきたら、発掘現場を痛める可能性があります。しかし、さすがプロの方々です。泥がぽろぽろ落ちてくるだけで、杞憂に終わりました。

転がり落ちそうな石を撤去し、土砂崩れが防止のための杭打ち(10本)を行いました。
打ち込んだ杭にコンパネ(ベニヤ板)を挟んで設置し、山からの落石を防止します。本来はこの裏側を見学スペースとする予定で、とりあえずは整地までお願いしたのですが、新型コロナ対策のために見学を中止し、実際は使用しません。

そのあと、発掘現場斜面のビニールシートを剥いで、土砂崩れ防止の為に2017年の第三次調査の時に積み上げた土のうを撤去しました。四年ぶりに姿を現わした斜面です。傾斜をなだらかにして整地します。