第四次調査4日目(8月26日)

昨日は発掘調査4日目です。

前日から昨日の朝にかけての天気予報は小雨だったのですが、朝起きたら豪雨。ほどなく上がりましたが、現場を覆ったブルーシートには多量の雨水がたまっていて、まずは排水から。そして朝礼と体操、別府大学田中裕介教授の作業説明。

昨日の作業は、出土した墓石に向かって左側礫層の撮影のための清掃と図面作成、ならびに第三次調査で出土した埋葬施設の位置確認の為に、埋め戻した部分の表層除去。途中、通り雨が数回ありましたが、何とか予定の作業が終了しました。
順調にいけば、本日からセクションベルト※を設定しての発掘開始となるかもしれません。天候不順が続いているので、見学はご遠慮いただいています。

※畔道のような土手を残して掘る事。地面の断面を確認しながら調査を行うためで、トレンチ(溝を掘る)と共に発掘調査の基本的な方法のようです。

図面作成と記録写真撮影のための清掃作業

これは図面作成と記録写真撮影のための清掃作業です。私自身は考古学の素人ですが、過去三回の調査を通して、この作業が一番大変だと実感しています。石を動かさないよう慎重に泥を搔き出します。その後はたわしやスポンジを使って石を洗います。最後は自分の足跡やドンゴロス(麻袋)の後をきれいに消していきます。ここで手を抜くわけにはいきません。

作業終了時の写真の右側に掘り込んだところが見えます。これは第三次調査で出土した埋葬施設の上部です。