第四次調査17日目(9月13日)

9月13日月曜日。12日の千々石ミゲル墓所調査指導委員会の開催と、記者発表会の実施で、一区切りがつきました。

計画ではあと3日間で完掘予定。しかし台風が近づく予報が出ていて、いささか不安がよぎります。幸いに朝は曇り。12日の記者会見で遺骨(頭蓋骨部分)が出土したと発表しましたが、これからは遺骨の出土箇所周辺から掘り下げ、全体像を確認していく作業です。
作業は蝸牛の歩み。夕刻となって突然の豪雨。総がかりでテントの周囲を閉め、全体にブルーシートをかけて完全防水。13日の作業はこれで終了です。

① 必ず朝礼とラジオ体操第一。

② 今回はコロナ禍ということで現場には立ち入りをご遠慮いただいています。そのため、入り口付近に前日までの活動状況を日報で貼り出しています。井手さんのお宅の壁です。すみません、先週でドアまで届いてしまいました。

③ 雨除けで白いテントの上にブルーシートをかけている関係で、発掘現場はやや暗い。さらに1メートル以上掘り進んでいるので、照明なしには作業できません。ちなみに足側には壁を壊さないようにマットレスを立てています。

④ 殆ど竹串でほじくるというか、触って取れる土を取り上げるというような進め方です。骨はほとんど脆くなっていて,触るのは厳禁なのです。

⑤ 突然の豪雨。テントの上の縦の白い線はすべて雨つぶです。まくり上げていたブルーシートを急いで下し、雨が発掘現場に流れ込まないように、張っていきます。

⑥ 周囲をブルーシートで囲った後の発掘現場。LEDライトなので、思ったほどは暑くなりませんが、湿度が高いので、つらい作業です。

⑦ さらに雨が激しくなったので、13日の作業は中止。まずは埋葬施設の上に板を渡して、その上にベニヤ板を被せます。

⑧ マットレスを引いている所。誰かが寝ずの番をするわけではありません。万が一テントが飛ぶような風が吹いて、物が飛んできても現場を保全するための処置です。さらにこの上にベニヤ板を重ね、ブルーシートを被せます。