第四次調査15日目(9月8日)

9月8日水曜日。発掘調査15日目。

前日の晩は一時豪雨となって発掘現場が心配でしたが、朝方から雨は止み、現場の防水対応は完璧で、ブルーシートに溜まった雨水を慎重に流して、作業開始です。
7日(火曜)からの土砂洗浄作業は順調に進んでいます。天気は午前中から晴天となり、若干のぬかるみの見えた周囲の地面も一気に乾いてきました。まだまだ暑い日中ですが、時折吹く風に爽やかさを感じられるようになり、秋近しを思わせます。

遺構下面部掘削は発掘作業の方は一人しか入れない状態です。慎重な作業が求められる一方、うつ伏せでのつらい姿勢なので、短時間で交代しながら続けています。ただ、みなさん何故か交代したがらないようです。あと少しという所でしょうか。

① 9月8日朝の風景です。昨晩の豪雨が止んで曇り空。ホッとしました。見晴るかす山々には雲が湧き出していて幻想的。じっと見つめていたいところですが、現場に急ぎます。

② 朝の体操は安全管理上必須要件です。ラジオ体操第一ですが、何年ぶりでしょうか。覚えているものですね。発掘作業現場にはテント、手前の土砂篩い作業場所はブルーシートをターフのように張っています。

③ 発掘現場の雨水侵入防止のために使用しているブルーシートを洗浄するところです。通常より分厚く10m四方なので、相当の重量があります。

④ 昨日も洗浄作業を行っています。専門家の先生のご指導で行っていますが、ほぼ全員が第三次調査でも同じ作業を行っていただいた方々で、慣れた手つきです。ただ、本当に根気のいる作業です。

⑤ 交代での発掘作業を行っていただいています。田中先生を始めとして数名の方が周囲で見続けています。撮影している私もじっと見続けています。建設工事現場を覗く小学生の気持ちがよくわかります。発掘作業をしている人が「お!」とか「あ!」とかの言葉を発するたびに、ドキッとします。

⑥ 寝転がったり、膝立ちをしたり、いろいろと姿勢を工夫して発掘をしています。

⑦ 道路には皆さんの車が一列に駐車しています。地元の皆さまにはご迷惑をお掛けしてしまいます。左側に寄せて止めるようにして、止めきれない場合は、離れた場所に。

⑧ 昨日の昼食は諫早駅前ワインカフェ bar-baさんの唐揚げ弁当。コロナ禍ということで、過去3回の発掘調査で行っていただいた炊き出しを中止したことで、毎日いろいろなところから趣向を変えてのお弁当を届けていただいています。「バーバさんはかき氷が有名です」と聞かされ、休日にでも食べに行きたいなと夢見るこの頃です。

⑨ 山川内コミュニティーセンターをお借りしての昼食風景です。お弁当ご持参の方は現場や車で食べていらっしゃり、ここでは仕出しのお弁当を食べている方だけがお集まりです。