埋め戻し1日目(9月21日)

千々石ミゲル墓所調査プロジェクトにご関心・ご支援をいただきまして、誠にありがとうございました。

9月21日火曜、朝から埋め戻しとなります。これからはさらに慎重な作業が続きます。前回2017年の時も思ったのですが、約一か月の発掘調査を数日で早送りで巻き戻すような、そんな作業です。いささかさみしい気持ちですが、墓所に眠っていた事実はほぼ白日の下に明らかとなったので、あとは専門の先生方のご研究にお任せすることと致します。感謝の一言しかありません。本当にありがとうございました。

天気は青天。気温は30℃近くなったようですが、日陰に居ると、吹く風が秋を感じさせます。
まずはご焼香。次に真砂土で埋め、礫層を作り、再度真砂土で埋め、固めてさらに土と礫層を作り、最後に真砂土と土で固め、一日目が終了。仲秋の名月の日ですが18時から雨の予報なので雨対策を行いました。

① 季節はお彼岸。段々畑となっている伊木力ミカンのミカン畑には彼岸花が満開。手前の田んぼには稲穂が実ってきています。

② ご遺骨が採り上げられてなにも無くなった墓所。何かむなしさを感じてしまいました。388年の眠りを覚ましてしまったのが悪かったのか、現世の苦難を終えたので、実はそっとしておいて欲しかったのか。副葬品は何も出土しませんでした。とすれば、この空間は何を語ってくれるのでしょうか。

③ お線香をあげてご焼香。18日に自證寺副住職によるご供養はしてもらっていますが、やはり埋め戻し前にはもう一度拝まないと、気持ちが落ち着きません。手を休めていただいて、お願いしました。

④ 4年前の妻側の墓所の埋め戻しと同様に、まずは埋葬施設内に真砂土(埋め戻しに多用されているようです)を流し込んでいきます。

⑤ 真砂土で埋めた上に、掘り出した礫を敷き詰めていきます。

⑥ 礫を敷き詰めた後に再度真砂土を敷設し、転圧機(プレートコンパクター)を使って振動を与え、固めていきます。道路工事でよく見る機械ですね。

⑦ 真砂土の上に土を敷設し、再度転圧機をかけます。

⑧ その上にさらに真砂土をかけて混ぜます。

⑨ その上に、礫層を形成します。これは埋葬施設上部に留まらず、夫婦の埋葬施設全体を覆うようになっていた元の形に戻します。

⑩ 礫層の上に再度、発掘時に掘り出して土のう袋に保管していた土を敷設します。土だけだと固まっているので真砂土を混ぜて、均一にしていきます。

⑪ ほぼ墓所全体に土と真砂土を敷き詰めたところです。手前のベニヤ板があるところ辺りが、石積基壇の内側となります。石積基壇の復元は23日となります。夜に雨の予報なので、雨水対策を万全に行います。

⑫ 何度も紹介していますが、ブルーシートを張って、雨水の道(流れていく方向)を作るために、土のう袋を適切に配置していきます。これを失敗すると、ブルーシートに雨水がたまってしまったり、風でまくれ上がって雨水が入ってしまったりするので、慎重に確認しながらの設置です。

⑬ 土砂のふるいや洗浄も完了し、23日からは長崎県石材加工組合青年部のご支援がいただけるので、契約で働いていただいてきた方々は今日で終了。あっという間の一か月でした。このような出会いが、これで終わりと思うと、感慨深いものがあります。みなさん一騎当千の方々でした。本当にありがとうございました。