千々石ミゲルの木棺に十字架か
2月20日に長崎で行われた千々石ミゲル大河ドラマ誘致プロモーションビデオ完成試写会」(実行委主催)席上で、粟田薫博士による研究成果が発表されました。
それは、2021年の第四次調査で埋葬施設内から大量に出土した鉄釘の3D分析から、副葬品として頭部側空間に「厨子にみたてた棚に収められた十字架」が置かれていたと想定できるという内容です。
谷川章雄・早稲田大名誉教授(元日本考古学協会会長)による「粟田さんの調査はくぎの位置を1点1点把握し、細密に分析した結果であり信頼度は高い。これまでの発掘調査の成果からミゲル夫妻の墓はキリシタン墓だと考えており、棺おけの中に十字架があったという新説は、これを補強する。」とのコメントが長崎新聞に掲載されています。
粟田先生は2017年の第三次調査発掘調査から出土遺物の考察等にご協力いただき、第四次発掘調査では木棺に使用されたと思われる鉄釘の詳細な分析・報告をいただいており、本研究成果はその後の継続調査の一環です。

木棺自体は朽ちて無くなっていましたが、鉄釘の出土位置を3Dで立体復元し、鉄釘に残された木質痕跡の木目方向から、木材製の十字架が設置されていたと想定されました。

2021年の発掘調査時から、鉄釘が頭部上に集中して出土していることへの疑問があり、なんらかの工作物があったのではないかとの意見が交わされていました。その後の粟田先生の粘り強いご研究が、今回のご発表となりました。
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